別府八湯温泉?

 別府には観光地も多く、その中の一つに別府地獄めぐりがあります。ブルーの色をした海地獄・赤い血の池地獄・白い白池地獄など色がついたものや、ボコボコと泥の中から沸き立つ坊主地獄、一定の時間が経つと高く吹き上げる竜巻地獄、ワニが棲み着くワニ地獄など様々です。

 温泉の取材を始めた頃(36年前)、まだ温泉のこともあまり判らず、ホテルの人の言う通りメモをしていました。別府にあったそのホテル(もう廃業しています)では、露天風呂の地獄めぐりということを謳い文句にしていました。これは凄いな、と関心シキリ。露天風呂もまだ珍しい頃、露天風呂だけで8つの浴槽がありました。カメラのシャッターをバチバチ切りながら、その人の話を聞き入っていました。

「うちは、別府地獄めぐりをしながら、その地獄に入られるんよ。別府じゃうちだけなんよと得意満面。最後に露天風呂の全体の写真を撮ろうと、ずっと下がってもカメラになかなか収まらずに、大きな岩があるところまで下がっても無理。その岩の後ろにまで下がって撮ろうとすると、何やら瓶がコロンと倒れる音がしました。ふと底を見ると今はもう販売されてない「六一◯ハップ」の便が20本ほどありました。この白い湯の正体は「六一◯ハップ」だったのか。今では大問題になる出来事、これも“古き良き時代”なのだろうか…。

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onsen

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