8000湯の歩み

 1985年、それまで勤めていたビジネス系出版社を退職して、友人と出版社を立ち上げました。2年後の1987年、九州・山口エリアで「外戸本」という月刊誌を発行することとなりました。かなり苦労はしたものの、ある日回っていた大分県の湯坪温泉で、民宿がみんな温泉であることを知りました。

 それまで温泉というものを意識したことがなかったのですが、こんなにも温泉が多いということを知りました。当時はまだ温泉雑誌というものがなくて、不思議な感覚でした。そういえば修学旅行では、小学生の時は別府温泉だったし、高校では飛騨高山などを周遊したので、宿の温泉には入っていたはずなのに、全く覚えていませんでした。

 元々「外戸本」というのは、アウトドアを中心に取り上げる雑誌を作ろうと始めました。アウトとドアとガイドと混ぜ合わせた混成の命名でした。5年間くらいは大変苦労もしましたが、3号くらいで取り上げた湯坪温泉で少し売れたので、「これからは温泉の本だ!!」と反対の人もいたようですが押し切りました。ですから本格的に温泉にハマったのは1988年頃からでした。

 この時期からは温泉ブームの火付け役として、7年間やっていた「外戸本」ですが、好事魔多しとはこのことで、その友人と別れて、新たに「温泉博士」を立ち上げました。この頃からは特に毎日毎日温泉漬けです。取材で、帰りにちょっと寄り、出張はもちろん温泉宿です。風呂マラソンと称して、1日8湯というのを目標に入りまくりました。そうして現在は「温泉博士」で29年目を迎えております。

 1988年に実施されたバブル事業、当時の竹下内閣が行った「ふるさと創生一億円事業」で、温泉事業に拍車がかかりました。これは市町村に対して、地域振興のため1市町村ごとに1億円を配布して、地域活性化のために使ってくださいと、なんとも景気の良い時代でした。田舎の市町村は温泉を掘って、温泉事業として活用するところも多かったようです。またテレビも温泉番組を見ない日はありませんでした。また温泉を中心に扱った雑誌も増えてきました。「安・近・短」(あんきんたん)という言葉も生まれ、近くて、安くて、短い旅が定番でもありました。

これまで入浴してきた温泉 

(泊)は泊まったところで、その時は日帰りでも、何年か後に泊まった場合も(泊)にしています

(日帰り)は日帰り入浴したところです。

尚、情報はあくまでもこの当時の様子を記したもので、現在は異なる点もあるかと思われますが、ご了承下さい。

1995年10月(31泊 99湯)

 これまで入浴してきた温泉ですが、今はもう存在しない温泉、経営が変わって名前も変わった温泉も数多くありますが、それを無視して書き始めたいと思います。1995年よりの記録から書き綴ります。

1.オーベルジュ楓の木(泊) (大分県中津市耶馬溪町) 純和風の離れ風の宿で、耶馬渓を借景にして当時としては驚くほどの高級感がありました。もちろん今もそうですが。新緑が映える春・ホタル舞う夏・紅葉の美しい秋・冬には雪が積もることもあります。平成7年に開業したばかりでした。1995年にオープンしたばかりの宿でした。露天風呂と内湯があり、お湯は少し濁っておりました。

2.黒川温泉 黒川荘(泊)  (熊本県南小国町) 数寄屋風作りの宿が5棟。こちらも1995年にオープンしたばかりでした。大きな露天風呂からは自然を肌で感じて、お湯も少し濁っていたようです。木々に囲まれた和の安らぎが楽しめました。バーカウンターでゆっくり寛ぐひと時がたまりませんでした。

3.筋湯温泉 大高原 (泊) (大分県九重町) くじゅう連山の麓に「本館玉や」が建てた、リゾートホテル。樽風呂や川沿い露天など貸し切り風呂が9つもありました。白を基調にした建物は1000mの位です。料理も豊後牛や地鶏をすぐ前の小松地獄で蒸した「極楽温鶏」など、お腹いっぱいになりました。くじゅの登山に利用する人も多いようです。

4.筑後川温泉 筑後川グランドホテル (日帰り) (福岡県うきは市) 離れ家づくりの7戸湯。いずれも貸切風呂でした。7つの湯はそれぞれに趣向を凝らしており、すべり台があるお風呂もありました。宿泊もありますが、ここは日帰り入浴でした。またお湯が良くて、とろとろした感触のアルカリ性温泉です。

5.天ヶ瀬温泉 天龍荘 (泊) (大分県日田市) 天ケ瀬温泉巡りです。こちらの創業は天保元年で、天ヶ瀬温泉の中でも1・2の老舗宿です。名物の温泉が電気風呂です。皮膚から電子が吸収され細胞が活性化するとかで、高血圧やアトピーなどの体質改善にいいそうです。新鮮な山菜と川魚など素朴な味わいでした。 

6.天ヶ瀬温泉 旅館本陣 (日帰り) (大分県日田市) 玖珠川沿いの宿で、江戸時代の参勤交代における、諸国大名の本陣宿としての伝統があります。ここは4階か5階にある、天ヶ瀬温泉街を見下ろす露天風呂が心地よかった。ほんのりと香る硫黄の中でゆっくりくつろぎました。

7.天ヶ瀬温泉 秀水瀑園 (日帰り) (大分県日田市) 天ケ瀬温泉街から車で5分くらいの、人里離れた山間にありました。民宿っぽい宿でしたが、日帰り入浴しました。露天風呂風の浴場があって、前面が開放されていたので、草木の自然を眺めながら入りました。こちらは温泉で養殖されたすっぽんがあって、すっぽん料理が名物だと言っていました。

8.天ヶ瀬観光ホテル成天閣 (日帰り) (大分県日田市) 鉄筋5階建ての建物で、川を挟んで橋と入り口が直結していました。お風呂は大浴場や露天風呂、打たせ湯、ジェット湯、滝の湯の3つの露天風呂などがありました。結構高級感のある宿でした。

9.天ヶ瀬温泉 旅館小松屋 (日帰り) (大分県日田市) 大露天風呂は庭師が良質の岩ばかりを配した岩風呂でした。浴槽が広く一部に屋根があるので雨でも大丈夫です。泉質は硫黄泉で皮膚病などにいいようです。また飲泉すれば胃腸病に。玖珠川のせせらぎを聞きながらゆっくり浸りました。宿ですが日帰り入浴でした。

10.天ヶ瀬温泉 バラの湯 (日帰り) (大分県日田市) 日帰り施設です。国道210号線沿いにあり、通るたびに入っていました。バラが少し浮かぶ大きな浴場で、半露天風呂となっています。浴槽が結構深かったな。半露天といっても昔はビニールシートのようなもので覆われていました。

11.天ヶ瀬温泉 旅館日田屋 (泊) (大分県日田市) 天ヶ瀬温泉の中の中心街にある小ぢんまりとした旅館。お部屋からは玖珠川を眺められます。館内にある岩風呂や家族風呂以外に、天ヶ瀬温泉名物の、玖珠川河川敷に湧く露天風呂の入浴も楽しめます。素朴な会席料理も美味しかったです。

12.天ヶ瀬温泉 華水 (泊) (大分県日田市) あまが温泉街のはずれに佇む小ぢんまりとした瀟洒な宿です。人気の宿で1日2組しか受け付けていませんでした。玖珠川沿いにある大岩造りの露天風呂が心地よかったです。共用するロビー周辺には勝手に飲んでいいコーヒーもありました。料理も一品ずつの手の込んだ創作料理だったような気がします。

13.原鶴温泉 泰泉閣 (日帰り) (福岡県朝倉市) 原鶴温泉の中でも最大級の規模を誇る、格調高い宿です。温泉も多く大浴場や木々に囲まれた露天風呂、打たせ湯、泡風呂、すべり台もあるジャングル風呂もありました。

14.原鶴温泉 やぐるま荘 (日帰り) (福岡県朝倉市) 一年中きれいな花が咲き誇る植物園を持った宿でした。大浴場は広々としており岩風呂・打たせ・ジェットバス、女性用には森林浴室・サウナ付きと女性には人気だそうです。天井には天の川と二羽の鶴をイメージしたロマンチックなイルミネーションが施されていました。

15.脇田温泉 割烹居酒屋人生 (日帰り) (福岡県宮若市) 今は無くなっています。誰でも気軽に入れる居酒屋で、大ステージにカラオケがありました。料理は馬刺しや海の幸です。地元の野生の猪、和牛、地鶏料理もありました。お風呂は屋上にあります。檜造りの露天風呂で、屋上なので景色は良かったです。泉質はランドン泉でした。

16.千代丸温泉 旅館伊東屋 (泊) (福岡県宝珠山村) こちらは水害の土砂災害で営業を停止しました。緑に囲まれた白壁の宿で、そばには宝珠山川の清流が流れています。温泉は自然がそのまま見渡せる、一面ガラス張りの浴場でした。お湯はかすかに硫黄の香りがして肌につるつるしていました。料理が凄かった。郷土の山・川の幸をふんだんに使ったもので、出来たての状態で次々に運ばれてきました。素朴ながら種類もボリュームもあって、お腹いっぱいになりました。

17.伊福温泉 民宿渕の上 (日帰り) (大分県中津市) ここは裏耶馬渓の湯宿の元祖で、今はここだけが残っています。料理に特徴がありワラビ・ゼンマイなどの山菜料理、山芋料理、エノハ・コイ・ハヤ・フナ・アユなどの川魚料理、すっぽんりょうりもあるようです。お風呂は小ぶりの浴槽で、窓越しに裏耶馬溪を見渡せます。湯上がりはサラッとして気持ちいいです。

18.うら耶馬温泉 割烹民宿ふる里 (泊) (大分県玖珠町) まだやっているかな。割烹民宿というので料理に力をいれていました。山菜・鯉のあらい・エノハの刺身、唐揚げなど旬の料理が9品並びました。またすっぽんのフルコースもあるようでした。宿の横には檻に入ったイノシシがいて、主人が獲ってきたらしいです。お風呂は総檜の内湯と新たに露天風呂もできました。経営が変わって、福岡の会社がやることとなりました。そこの主人はギターが得意で、ジ・アルフィのコピーをする若い人でした。

19.安心院温泉 やまさ旅館 (泊) (大分県安心院町) 安心院といえばすっぽん料理。食べましたよ、人生初のすっぽん料理。創業は大正時代の老舗旅館でした。流水にさらして身を引き締めたすっぽんは臭みもなく食べやすかったです。秘伝のタレで食べるすっぽん鍋は、独特のゼラチン質のプルプルとした食感は良かったです。自家製の薬味・柚子胡椒も味を引き立てる脇役でした。もちろん生き血ものみましたよ。お風呂は天窓から光が差し込み、よく掃除が行き届いているなという印象でした。今は東京の会社が入って、販売とかしているようです。

20.筋湯温泉 旅館ふるさと (日帰り) (大分県九重町) ペンション風の建物で女将さんの手料理が人気でした。筋湯では唯一地獄を持っており、名物極楽温鶏は人気でした。お風呂は露天風呂と家族湯がありました。内側から鍵がかけられる仕組みで、カップルや家族連れはありがたかったと思います。隣のガソリンスタンドも経営していました。

21.筋湯温泉 スカイホテル筋湯 (日帰り) (大分県九重町) こちらの宿も、もうやっていないようです。混浴の大露天風呂に入りました。30人はゆうに入れる浴槽に、筋湯温泉名物のうたせ湯や蒸し湯もありました。混浴が苦手な人向けには、大浴場に付いた露天風呂もありました。

22.筋湯温泉 旅館清風荘 (日帰り) (大分県九重町) シックで民芸風の客室もあり、天井の大きな梁がありました。囲炉裏の部屋もありました。総檜造りの家族風呂が新しくできたばかりで気持ちよかった。岩風呂大浴場や露天風呂もあり、川沿いのせせらぎが心地よいです。

23.筋湯温泉 たからや旅館 (泊) (大分県九重町) 古くからの湯治場で、50年以上続く老舗。木造3階建てで情緒があります。お風呂は男女別の浴場と、手造りの露天風呂がありました。料理は山菜や川魚が中心の素朴な味わいでした。

24.筋湯温泉 山あいの宿喜安屋 (日帰り) (大分県九重町) 旅籠を彷彿させる趣のある佇まいで、切石を使った2種類の石風呂がありました。一枚見立てのどっしりとした女性用赤石風呂、男性用はがっしりした切石風呂です。現在は場所を移して営業しているようです。

25.三船温泉 民宿城山 (泊) (大分県竹田市) 長湯温泉の近くにあって、ここの温泉も少し濁った感じのいい湯です。浴槽には成分のエキスがこびりつき、肌色に変色していました。万病の薬と言われています。料理は豊後牛と自家製の高原野菜を、熱くした火口岩の上で、ジュージューと焼いて食べる「火口岩焼」が名物です。特性のタレも美味しかった。

26.長湯温泉 湯乃香の宿 (日帰り) (大分県竹田市) 今はもうありません。長湯温泉の中では珍しいペンション風の建物で、薄紫色の外観が印象的です。温泉は電気風呂が当時の名物で、長湯温泉の効能にプラスされ電気の刺激で、効能もUPと言われていました。他にもサウナや家族風呂もありました。料理は山菜・豊後牛・ヤマメの塩焼きなどの山里料理です。

27.長湯温泉 かじか庵 (泊) (大分県竹田市) 芹川にかかる河鹿橋のたもとにあるお食事処と宿泊施設です。この頃はまだ内湯のこじんまりとした浴槽でしたが、今は温泉棟が独立してサウナや岩盤浴もあります。もちろんお湯は炭酸水素塩泉のにごり湯で、底入れ底出し方式で源泉をかけ流しにしています。料理はエノハを中心にしたボリュームたっぷりの味わいでした。エノハの唐揚げは絶品です。他にも鯉、鰻、地鶏料理がずらりと並びました。

28.長湯温泉 山の湯かずよ (日帰り) (大分県竹田市) この年にオープンしたばかりのきれいなお宿でした。お風呂は男女別の広い大浴場の岩風呂と、外には小ぶりの露天風呂があります。内湯の大岩風呂は、阿蘇溶岩が数千年を経て創り出した貴重な六方石を使っています。上から流れ落ちる源泉は、茶褐色で浴槽から洗い場にかけては成分がびっしり付着しています。また湯の華も浮いていました。静かな田園風景にポッカリと浮かんだようなピカピカの宿でした。

29.田の原温泉 旅館湯之迫 (日帰り) (熊本県南小国町) 自慢の露天風呂は「夕焼けの美影湯」と呼ばれ、岩の間から見える美しい夕日が情緒ありました。また樹齢250年余年の松の木をくり抜いた2本の「松の木風呂」もありました。こちらのご主人さんが2〜3ヶ月かけてくり抜いた力作で、聞けば「松の木ほど水に強い木はない」とおっしゃっていました。専用の温泉堂もありました。

30.田の原温泉 流憩園 (日帰り) (熊本県南小国町) 木立に囲まれた趣のある宿でした。本館から小径を下ると渓流沿いに露天風呂があります。川のせせらぎを聞きながら、広い湯船にぼんやり浸かりました。木の持ち味を活かした純和風の建物は解放感があり、夏は涼風が心地よい。冬になると温泉熱を利用したぽかぽかの床暖房もあります。春の新緑、夏のホタル、秋の紅葉、冬の雪見風呂と一年中見られる景色が楽しみです。

31.小田温泉 はなむら (日帰り) (熊本県南小国町) この年の春にオープンしたばかりの高級感ある宿です。名物は露天風呂の奥にある洞窟風呂。石段を上り薄暗い洞窟のお風呂があります。結構暗くて、しばらく中にいると差し込む日差しが眩しく見えます。露天風呂の周りは草木に囲まれゆっくりできます。ロビーから離れの各部屋へは、庭を囲むように小径が作られていました。木造の館内談話室は2階建てになっていて、上へ上がると薄暗い部屋から光を取り込むようになっていました。落ち着いたやどです。

32.別府温泉 民芸旅荘おぐら (日帰り) (大分県別府市) 今はずいぶん変わったようです。別府の中でもやまなみハイウェイ沿いの高台に佇む民芸調の宿。1日5組しか取りませんでした。お風呂は大きめの風呂と岩風呂、グループごとに鍵をかけて使う貸し切りのお風呂。会席料理が人気で常連さんも多い宿。

33.府鉄輪温泉 みゆき屋 (泊) (大分県別府市) ひなびた情緒が残る鉄輪温泉。名物は石菖むし湯。小さなドアを開けて入ると中は暗い。すのこの上に寝ござを敷き、その上に石菖という薬草を乾燥させて敷き詰めた、まさに天然のサウナです。この鉄輪温泉は古くからこの蒸し湯が名物でした。畳2枚くらいの広さの石室に、草の香りが充満しています。薬効もさることながら、最近は痩身にも効果的とかで若い女性にも人気になっています。内湯は90℃近いお湯と34℃くらいの温泉を混ぜていました。こちらはご主人さんの趣味で骨董品にあふれていて、女将さんが作る手料理を有田焼の器に盛られる懐石料理。

34.別府鉄輪温泉 富士屋旅館 (泊) (大分県別府市) 今は古民家ギヤラリーカフェに変わっているようです。この頃は明治の末から受け継がれている建物で、どっしりとした存在感がありました。玄関内や大黒柱にその歴史を見ることができました。宿で一番歴史がある2階の部屋の床の間、鴨居、千鳥や松かさを彫った欄間、格子戸のような障子など、和の極みでもありました。タイル張りのお風呂は、弱食塩泉で肌に優しい感じ。会席料理も別府ならではの味わいでした。

35.日出温泉 真那井浜 (泊) (大分県日出町) 今はもうありません。近くの港で揚がった魚介類の料理が美味しいところでした。新鮮な魚料理が10品ほどあり、安くて食べごたえがありました。素材をあまり調理せずに新鮮な素材を提供してくれました。宿前にはプールも有り、海水浴場も目の先で、家族やグループには親しまれていました。

36.はげの湯温泉 旅館山翠   (日帰り) (大分県小国町) 雄大な涌蓋山を借景に広がる田園風景。そんな中、内風呂・露天・家族湯など6つの浴場がありました。特に露天風呂からの景色は心和ものがありました。広い和風作りの貸し切り露天もありました。硫黄の湯の中では湯の華もまっていました。

37.岳の湯温泉 清涼荘 (泊) (熊本県小国町) 空気が美味しい自然の中に佇む宿。露天風呂は木造づくりの階段を上がったところにあり、涌蓋山を一望できる男湯。女将さんがお気に入りの庭林に囲まれた女湯。人気なのが元祖的存在の摘み草料理でした。四季折々の野の花や山野草を天ぷらや和え物にしてくれます。中には意外な草花を料理しているので、驚くこともあります。周囲は道路の隙間から温泉蒸気が噴き上げており、その蒸気を利用した「地鶏の地獄蒸し」や、テラピアのお刺身もいただきました。

38.由布院温泉 田舎村・蔵 (日帰り) (大分県由布市) 由布院温泉街から少し山手へ。地鶏料理の食事処と温泉と宿が一緒になった施設。宿は純和風で板張りの室内、梁が走った高い天井など風情があります。食事ところでは地鶏の炭火焼と豊後牛が名物。放し飼いにしている地鶏はコリコリとした歯ごたえ。弾けるように焼ける肉の音と、香ばしい香り。お腹が一杯になったところで、隣の露天風呂に入りました。

39.由布院温泉 ぬるかわ温泉 (日帰り) (大分県由布市) この頃はまだ日帰り入浴と素泊まりでしたが、今は1泊2食付きもあるようです。由布院のシンボル金鱗湖の近く、数百年の歴史を持つ由緒ある温泉です。巨岩を配した男女別の露天風呂は、ひさしが半分ほどあるので雨の日も安心です。弱アルカリ性の温泉は、肌の潤いに優れています。

40.由布院温泉 下ん湯 (日帰り) (大分県由布市) 金鱗湖のほとりに佇む、茅葺屋根の共同浴場。屋内と露天風呂が各1つ。もちろん混浴でした。露天風呂は垣根で仕切られ、外から見られないようにしていますが、時には散策中の人と目が合うこともありました。地元の人が守ってきたお湯だけに、マナーを守って入りたいものです。

41.由布院温泉 クアージュゆふいん (日帰り) (大分県由布市) 男女とも水着を着用して入浴します。バーデゾーンには、うたせ湯や運動浴をはじめ、ジャグジーや快適な振動のアクアサウンド浴など、10種類ものお風呂が揃っていました。もちろん男女別の浴室と露天風呂(こちらは裸)もあります。

42.由布院温泉 旅館光の家 (泊) (大分県由布市) 温泉街の喧騒から少し離れた、辻馬車通りにあるシックなお宿。男女別に24時間入浴できる岩風呂の内湯と外には露天風呂がありました。料理は食事処でいただきます。名物の「豊後牛ステーキ」は、肉の厚みと大きさが凄かったです。自家製の和風タレとペッパーでいただきました。

43.由布院温泉 ペンション白いブランコ (日帰り) (大分県由布市) 今はもうありません。真っ白なアーリーアメリカンのメルヘンチックなペンションでした。名の通り庭には白いブランコがありました。食事は豊後牛のハッシュドビーフ、あるいは海の幸のクレープ包みなど、欧風家庭料理が喜ばれていました。男女別の岩風呂とうたせ湯付きの露天風呂がありました。パットゴルフ場やテニスコートもありました。

44.由布院温泉 旅館めばえ荘 (日帰り) (大分県由布市) 民芸風の宿で客室は和風、離れもありました。この頃は安くて良い宿という印象でしたが、今は格式も高くなっています。石畳の先に男女別の岩風呂があり、岩山に囲まれた湯殿に木々が影を落としていました。野菜やお米は自家栽培で、旬の素材をベースにした懐石料理が人気でした。夏は和牛の陶板焼き、冬は地鶏鍋でした。 

45.湯平温泉 旅館志美津 (泊) (大分県由布市) TVのロケで泊まりました。湯平温泉のシンボル「石畳」を登った一番上に佇む宿。花合野川沿いのほとりで、川のせせらぎが心地よい。名物風呂は「大洞窟風呂」です。洞窟風呂は一種の「蒸し湯」のような存在で、撮影の時間が長く、汗びっしょりでした。宿泊したのがクリスマスイブで、寒い時期だったので、地鶏鍋を突きました。加えて川魚料理も美味しかったです。

46.湯平温泉 旅館秀泉閣 (日帰り) (大分県由布市) 現在はもうやっていないようです。石畳に沿って佇む、当時としては湯平温泉で唯一自家源泉を持っていました。名物「観音の湯」は、花合野川を渡った向こう岸にあり、傍らには高さ3mの金色に輝く聖慈母観音像が、慈悲深げなお顔で佇んでいました。大浴場にも観音像が安置されており、湯に浸りながら手を合わせる人もいました。

47.筑紫温泉 アクアフォーレ (日帰り) (福岡県筑紫野市) 今はもうありません。福岡県と佐賀県境の国道3号線にありました。健康ランドの走りのような存在でした。浴場は窓が広く取ってあり明るい雰囲気。温泉はジェットバスや寝湯、うたせ、森林、露天風呂など11種類のお風呂と2つのサウナがありました。湯上がりは館内着で過ごします。シアタールームや仮眠室などで過ごします。食事処やプール、カラオケなどの設備もありました。

48.古湯温泉 杉乃家 (日帰り) (佐賀県佐賀市) 古湯温泉街の中でも一番山手にあります。特に露天風呂からの眺めが素晴らしいです。内湯は湯船が2つに仕切られていて、熱湯とぬる湯に分かれていました。単純アルカリ泉のお湯はヌルっとした肌触りがあり、美白効果もあるようです。食事もいただきました。フキの煮物や筍の和え物、揚げ出し豆腐、鮎の塩焼き、鯉こく、鯉の刺身、川ガニ、和牛陶板焼き、川ガニの炊き込みご飯などが美味しかったです。

49.由布院温泉 ことぶき花の庄 (日帰り) (大分県由布市) お風呂は露天風呂にジャグジー、うたせ湯などがありました。広くてゆったりです。お湯はサラサラの湯上がりさっぱりでした。洗面所も広くて清潔にしていました。

50.湯坪温泉 民宿日向 (泊) (大分県九重町) 本館と新館からなり、泊まったのは新館の方でした。洗面所とトイレは共同でしたが、部屋の鍵はちゃんとかかります。このあたりは民宿がひしめいています。夕食は1階の大広間でした。料理の品数も多く、食前酒はイチゴ酒。女将さんの果実酒コレクションは素晴らしかったです。献立の中で珍しかったのはおかゆの茶碗蒸しみたいなものです。夜の布団は自分で敷きます。お風呂の隣には談話室のような部屋があって、インスタントコーヒーを入れて飲めるようになっていました。

51.由布院温泉 民宿霧の里 (泊) (大分県由布市) 夕食は食堂のようなところでいただきました。豊後牛の陶板焼きをメインに、鶏の唐揚げを煮たもの、茶碗蒸しなど、派手さはないけれど手が込んでいました。名物の青竹酒も注文していただきました。ほんのり竹の香りがします。お風呂は広くはありませんが岩風呂でした。

52.水分温泉 ドライブイン水分 (日帰り) (大分県九重町) 国道210号の由布院から少し日田より、民宿もあるドライブインです。ここで食事をすると無料で温泉に入れました(今は日帰りないようです)。食事処は名物「だんご汁」をよく頼みます。味噌の香が香ばしくて結構味付けもしっかり。他にも焼き肉などもあります。個人的には「かしわめし」が大のお気に入りです。

53.別府温泉 保養ランド (日帰り) (大分県別府市) 別府明礬温泉の泥湯。水虫の取材で寄ってみました。硫黄泉が強いので殺菌作用があります。内湯や露天風呂もありますが、治療室と書かれた専用室に、幅25cm、長さ1mの溝とすのこが置いてあるだけでした。約100℃はあろうかという噴気にタオルを浸し、これを患部に当てるという珍しいものもありました。

54.赤川温泉 赤川荘 (日帰り) (大分県竹田市) 久住高原の大自然にある、秘湯ムードたっぷりの温泉施設。近くに国道が通っているので便利です。白濁したお湯が満たされた小ぶりの内湯、外は源泉そのままの混浴の露天風呂があります。強い硫黄泉は皮膚病などに効果的です。またロケーションが素晴らしいです。国立公園内にあって、雄飛の滝を借景に、自然の岩と緑に囲まれた露天風呂は最高の気分。26℃の冷泉なので、内湯と交互に入ります。

55.小野屋温泉 (日帰り) (大分県由布市) 真っ黒なお湯に驚きました。今は関東・東北でよく見られますが、この頃の九州では珍しいお湯でした。通称「コーラ風呂」と呼ばれていました。大浴場はとても広くて開放的でした。

56.京町温泉 玉泉館 (日帰り) (宮崎県えびの市) 京町温泉の中でも一番の老舗宿です。名物は「すっぽんぽん風呂」と呼ばれる温泉です。内湯から露天風呂までは、文字通り真っ裸で行き来するお風呂だからです。露天風呂の周囲は自然の岩や草木に囲まれていました。横には洞窟風呂や五右衛門風呂もありましたよ。また女湯は大理石張りの寝湯もあるそうです。

57.京町温泉 京町観光ホテル (泊) (宮崎県えびの市) えびのICから車で5分と至便。京町温泉街では唯一のホテルでした。新館にある4つの洋室広くて、シティ感覚のおしゃれな部屋でした。珍しいお風呂がたくさんありました。内湯、天然蒸し湯、五右衛門風呂、庭園露天風呂など。24時間入浴できました。食事は鹿児島の市場から仕入れた魚や地元西諸牛の牛刺など、素材を活かした料理でした。冬場は100kgもある豪快な「あら鍋」もあるらしいです。

58.湯之元温泉 湯之元温泉旅館 (日帰り) (宮崎県高原町) 温泉の歴史は古く、日本書紀の頃湧出したと伝えられていますが、記録では1784年に開田した時に発見されたそうです。炭酸ガスを多量に含む「サイダー鉱泉」のお湯は、諸病にいいと伝えられています。濁った内湯でしっかり温まりました。名物の温泉おにぎりは、緑色をしていて「ブドウ糖と鉄分の還元で造血作用を高める」ということでした。

59.極楽温泉 極楽温泉旅館 (日帰り) (宮崎県高原町) 田園風景の中に佇む1軒宿。見上げるほどの大きな水車が目印でした。旅館は昔ながらの民家のようでした。温泉浴場は藁葺き屋根の趣ある建物です。温泉は1つの岩をくり抜いた一彫石風呂、サウナ、水風呂、露天風呂などがありました。お湯は鉄分が多いので薄黄色の濁り湯です。露天には湯の華が浮いた乳白色でした。また霧島と高千穂を望む絶景の場所でした。

60.常磐荘温泉 (日帰り) (宮崎県山田町) 霧島が最も美しく見える場所にある和風旅館。大浴場の更衣室は桧の香が漂っていました。浴室は広く、天井まで檜の丸太が組まれています。庭園には露天風呂があり、梅の木が300本。6月にはホタルも見られます。

61.安久温泉 金御岳荘 (日帰り) (宮崎県都城市) 今はもうやっていないかも。150年の歴史がある温泉でした。白壁、木造2階建ての建物。ラジウム鉱泉の温泉は、サラッとして無色透明でした。大浴場の他にも蒸し風呂や電気風呂などもありました。

62.西都温泉 (日帰り) (宮崎県西都市) 当時はプロ野球ヤクルトスワローズの春・秋季キャンプの宿泊地でした。広い浴場には大きな浴槽のほか、ラドン温泉やサウナがありました。

63.佐土原温泉 国民宿舎石崎浜荘 (宿泊) (宮崎県宮崎市) 太平洋を望む松林の中に佇む国民宿舎。展望大浴場からは太平洋を望む抜群のロケーションでした。お風呂はラジウム風呂、高温風呂、うたせ、寝湯、サウナなどがありました。弱食塩泉のお湯は創傷などにいいそうです。料理は名物の鴨鍋をいただきました。鴨肉、しいたけ、白菜、春菊などを土鍋でいただきました。お土産には名物の「くじら羊羹」が人気でした。こちらは2回泊まりましたが、夕方買っておかないと朝には売れきれていました。

64.青島温泉 青島観光ホテル (日帰り) (宮崎県宮崎市) 鬼の洗濯岩でお馴染みの青島と、サーファーで賑わう日向灘を見渡す海岸沿いに建っています。絹のようにスベスベの肌を作るアルカリ性温泉は、五右衛門風呂、檜風呂、露天風呂、サウナなどが揃っていました。

65.曽山寺温泉 杉雨荘 (日帰り) (宮崎県宮崎市) 今は閉館しています。昭和10年創業の旅館でした。浴槽は円形が2つくっついたひようたん型でした。単純硫化水素臭のお湯は、シミ・ソバカスを防ぐ色白で「むき玉子のような肌を作る」という謳い文句でした。浴室からは間近に迫る杉木立が見られます。

66.綾温泉 綾陽亭 (日帰り) (宮崎県綾町) 渓流・綾南川沿いにありました。綾紬、ガラス工芸、陶芸、木竹工房などが体験できる手づくりの里「酒泉の杜」の核となる施設です。本館、杜の宿「綾陽亭」と、純和風数寄屋造りの離れ「綾陽亭」から成ります。本館大浴場の大きなガラス窓からと、天井からも日が差し込み、開放感がありました。ほかにも薬草風呂や珍しい酒風呂などもありました。

67.青井岳温泉 国民宿舎青井岳荘 (日帰り) (宮崎県山之口町) 宮崎市と都城市との中間地点、国道269号線沿いの山あいの宿。青井岳自然公園内の中核施設で、宿泊施設のほか多目的ホールや研修室などがある複合施設。同公園内にはプールやキャンプ場などもありました。温泉は鰐塚山系からの引き込みで、大型の浴槽にはたっぷりのお湯が張られ、男湯にはうたせ湯もありました。別にお年寄り用の休憩室やお風呂もあったようです。

68.北郷温泉 丸新荘 (泊) (宮崎県北郷町) 北郷温泉の中で小ぢんまりとした料理が美味しい旅館でした。温泉は地下800mから湧いており、鉄分を含んだ茶褐色の湯でした。肌もつるつるでした。内湯と小さな露天風呂がありました。料理は海の幸が新鮮でたっぷりでした。特に伊勢海老はぷりぷりでした。隠れた名物料理として「ぼたん鍋」もあります。ご主人さんのお父さんが当時狩猟をしていて、天然の猪をいただきました。値段の割に魚料理は大満足します。

69.北郷温泉 やまぶきの里 (日帰り) (宮崎県北郷町) 今はもうやってないようですね。この頃行ったときは宿をしていました。武家屋敷風の門構え、竹垣に囲まれた敷地の中に、茅葺き屋根の建物でした。中に入ると近代的なロビーでした。お風呂は岩風呂と庭園風の屋根付き露天風呂がありました。

70.日南温泉 サンヒル日南 (日帰り) (宮崎県日南市) 今は高齢者福祉施設に変わっているようです。昭和62年にできた船員保険保養所で、一般の人も利用できるホテルでした。日南海岸を見下ろす小高い丘の上に建ち、2階に浴場がありました。大きな窓からは飫肥杉の緑や日南海岸が見渡せました。

71.栗野岳温泉 南洲館 (日帰り) (鹿児島県) 2022年の暮に閉館したようです。とても良い温泉だっただけに寂しい気持ちです。栗野岳唯一の湯治宿で、標高800mの山中に本館、新館と3つの外湯がありました。宿の右手に白濁したいおう硫黄の桜湯、その奥にラジウム泉、天然サウナの蒸し風呂、裏手の山からは飲用泉ラムネ湯がありました。新館の裏には明礬緑礬泉の竹の湯、泥湯など本当に温泉三昧でした。

72.湯之尾温泉 早水荘 (泊) (鹿児島県菱刈町) 現在は代も変わったようで、離れもある立派なお宿のようです。屋根や柱のコントラストが目に鮮やかな新しいお宿でした。館内は純和風で、随所に洋風のあしらいが施されていました。すぐ裏の川に面した檜風呂には河原の小石が敷き詰められていて、足の裏に刺激的でした。湯船から夕日を眺め、テラスで一休みする趣も良かったです。料理は囲炉裏の間でいただきました。冬場で猪肉料理でした。鹿肉料理もあるよううでした。

73.霧島温泉 霧島山上ホテル (日帰り) (鹿児島県霧島市) 現在はリニューアルしたようです。この頃は山荘が2つありました。ヨーロッパのリゾートホテル風な山荘と、7階建ての大きな山荘がありました。客室内の檜風呂には木の香漂い清々しい気分になれます。大浴場と2つの露天風呂がありました。

74.霧島神宮温泉 ペンション遊鹿霧 (日帰り) (鹿児島県霧島市) 日帰り入浴はしていなかったのですが、取材の時に入れてもらえました。白い建物中に入ると、採光にこだわった八角形のダイニングルームが目に飛び込んできました。温泉は硫黄が肌にしっとりなじむ眺めの良い露天風呂でした。晴れた日には桜島も眺望できます。森林浴気分にもなれました。

75.霧島神宮温泉 民宿高千穂 (日帰り) (鹿児島県霧島市)  今はやってないようです。国道223号線沿いにあった民宿で、大浴場には1つの浴槽に気泡バイブラ、超音波、カリウム、赤外線など、温泉センター並みの楽しみ方でした。露天風呂は三角形でした。

76.天降川温泉 ホテル華耀亭 (日帰り) (鹿児島県霧島市) えー、あんなに人気だったのに閉館したとはショックです。国道223号線天降川沿いの一軒宿で、杉木立の中を渓流に下る坂道の先にありました。人気だったのは渓流を見下ろす3つの露天風呂でした。苔むした天然岩で作られとても風情がありました。石段からは滝のように温泉が流れていました。

77.市比野温泉 割烹旅館味楽 (日帰り) (鹿児島県薩摩川内市) ここもやっていないようです。大きなガラス張りの明るい大浴場に、電子風呂温泉がありました。浴槽の中にコードがあって、先には針のようなものが付いていて、その針先で頭、左右のこめかみ、耳の後ろ、顎の下など痛みを感じるところを押すと、電子が皮膚から吸収され、細胞が活性化されるものでした。マイナスイオンの環境創りのため、床や壁に炭素を使用しており、飲料水や料理にも使われていました。

78.市比野温泉 サンライト市比野 (日帰り) (鹿児島県薩摩川内市) ここもだ。もうどうなってるのかな。指月山麓に広がるリゾートホテルでした。2面テニスコートやプールもあって、華の庭園なども見事でした。天井の高い大浴場はガラス張りでした。お湯は無色透明でラジウムを含有した弱アルカリ性。玄関で用意された下駄を履いて露天風呂へ行きます。

79.入来温泉 ホテルふちさき (日帰り) (鹿児島県薩摩川内市) おー、ここは健在だ。鹿児島県の北部、鎌倉時代の武家屋敷など古き時代の面影を残す入来町。温泉の歴史も700年以上で、島津藩主も何度か訪れたそうです。お湯は含重曹弱食塩泉で、黄色を帯びた温泉は浴槽のタイルも成分が付着していました。

80.川内温泉 ホテル丸善 (日帰り) (鹿児島県薩摩川内市) こちらもHPが見当たらないな。川内温泉では一番大きなほてるだったのに。西郷南洲翁が青春時代に訪れ、「日本名湯百選」にも選ばれた秘湯でした。湯治としてはトロピカルな樹木が茂る、巨大なジャングル大浴場、露天風呂、家族風呂などがありました。蒸し湯は足だけお湯につけるもので、サウナと違い心臓に負担をかけないので、頭寒足熱で気持ちよかったです。

81.古里温泉 桜島シーサイドホテル (日帰り) (鹿児島県鹿児島市) 桜島の南岸に建つ海が間近な位置にあります。全室が錦江湾に面していました。弱塩泉の温泉は、初めは白く、やがて緑色に変わります。続けて入ると皮膚病にいいようです。露天風呂からの錦江湾の景色も良かったです。海に浮いているような雰囲気にもなります。

82.成川温泉 旅館かめや (泊) (鹿児島県指宿市) 昭和20年から続く、本土最南端の温泉宿です。ご主人さんが二代目だったので、もう三代目が活躍している頃かな。家庭的な宿ですが、海の幸はピカイチでした。伊勢海老や魚介類は新鮮そのもの、生きている状態を調理して出してくれました。浴槽は小ぶりです。まあ、素材はさいこうでしたね。もちろん安かったですよ。

83.指宿温泉 吟松 (日帰り) (鹿児島県指宿市) 高級感のあるお宿です。館内中央の8F吹き抜けには、白薩摩焼の大きな壁画があります。展望浴場と併設の露天風呂からは錦江湾が、その先には薩摩半島の山並みが一望できます。特別室のベランダには檜の露天風呂があり、そこからも絶景が見られます。

84.指宿温泉 ホテル秀水園 (日帰り) (鹿児島県指宿市) 現在は「いぶすき秀水園」となっているようです。数寄屋造りで純和風の館内には、さり気なく野の花が置かれていました。お風呂は御影石の浴槽、採光に気を配った露天風呂が気持ちよかったです。

85.川尻温泉 国民宿舎かいもん荘 (泊) (鹿児島県指宿市) あ〜、閉館しているみたいです。茶褐色の露天風呂から東シナ海を眺めるひと時が大好きだったのに…。本土最南端の地・開聞町にある国民宿舎でした。開聞岳の麓、東シナ海に向かって建ち、登山や釣り、観光の人で賑わっていました。窓の下はすぐ海岸でしたが、屋外温水プールや自炊宿泊棟などがありました。露天風呂からの景色は、眼前に迫る東シナ海に沈む夕日は最高でした。言葉は悪いですが、泥水のような茶褐色の湯は保温効果が高く、湯治にやってくる人も多かったようです。気泡湯・うたせ湯・寝湯など多彩なお風呂でした。

86.赤瀬温泉 旅籠磯亭 (日帰り) (熊本県宇土市) 熊本市と天草の中間地、真下が有明海になっている絶景の地にあります。もう随分古くはなっていましたがね料理に力を入れている宿です。露天風呂から見渡す景色は、有明海から遠くには雲仙を一望できます。温泉は鉱泉でサラッとしていました。胃や肝臓に良いと聞きつけ、持ち帰る人もいました。

87.松島温泉 旅館松本屋 (日帰り) (熊本県上天草市) 随分前に無くなっていました。天草五橋から車で3分、この頃で創業80年を越えていた老舗の宿でした。弱食塩泉の温泉はサラッとしていて、保温効果や美肌効果に優れていました。活き魚料理が名物で、水揚げされたばかりの魚介を使っていました。伊勢海老コース、鯛の活造り、ひらめコースなどがありました。

88.松島温泉 国民宿舎松島苑 (日帰り) (熊本県上天草市) 閉館していますね。天草五橋の4号橋と5号橋の間にあり、隣には海中展望船がありました。温泉は大海原をバックにした展望浴場です。鯛やヒラメの活き魚料理です。冬場は味噌仕立ての「天草松島水軍鍋」をいただいたことがあります。カニやエビ、小魚などの海の幸がたっぷり入っていました。

89.湯の児温泉 平野屋旅館 (泊) (熊本県水俣市) こちらも閉館しています。海とは庭続きの純和風旅館です。名物は直径120cmの味噌樽を浴槽にした「庄助風呂」が名物でした。樽の中には椅子とテーブルがあって、お酒を飲めるようにしていました。夜に不知火海の波音を聞きながら入るたる風呂は最高でした。女性は「小町風呂」でした。海の幸がふんだんに使われた懐石料理は12品ほどありました。文豪・徳富蘇峰・蘆花両先生のゆかりの宿でした。

90.湯の児温泉 国民宿舎水天荘 (泊) (熊本県水俣市) ここも廃業しています。湯の児温泉は閉館した施設が多いですね。湯の児温泉で初めて泊まった宿です。温泉街から少し離れた高台に建ち、不知火海を一望できる絶景のロケーションにありました。展望浴場からの景色も素晴らしく、肌がツルッツルになります。飲用すれば消化促進作用があります。もちろん食事は海の幸尽くし。太刀魚も名物でした。タイヤヒラメなどのコース料理を味わいました。こちらは3回ほど泊まったかな。そして近くのスペイン村でパエリアを食べるのがルーティンでした。

91.湯の児温泉 昇陽館 (日帰り) (熊本県水俣市) 海が眼下に広がる、岩を配した男性露天風呂は良かったです。海と空を見渡す開放感はバツグンでした。夜のライトアップとともに、夕日を眺めながら入る露天風呂。ほかにも大浴場や檜風呂、洞穴風呂などもありましたよ。大きな生簀にはタイやエビ、魚介類が泳いでいました。今夜の料理は生簀料理かな。

92.湯の児温泉 玉泉荘 (泊) (熊本県水俣市) あ〜、ここも閉館してみたいです。お風呂自慢で、鉄平石を敷き詰めた内湯、夜は鉄平石の緑がライトに浮かび上がり幻想的でした。1階の浴場から裸のまま行ける2階の展望大漁風呂は、3mほどの本物の漁船を浴槽に利用しており、開放感がありました。食事は名物の和風ブイヤベース鍋とアワビの残酷焼き、やどかり焼、太刀魚、ヒラメなど新鮮な海の幸で満腹になりました。

93.阿蘇上小迫温泉 ペンションマルベリー (日帰り) (熊本県南阿蘇村) 熊本の震災により被害を受けて、まだ復旧していないようです。美しい阿蘇の山並みを独り占めするような、開放的な一軒宿。こちらにオーナー手造りの露天風呂がありました。少し色のついたいい温泉でした。それとこちらには、本格的な天文台がありました。満天の星空を眺めてみたいと思いました。

94.阿蘇白水温泉 瑠璃 (日帰り) (熊本県南阿蘇村) 「わらこづみ」「かげぼし」など素朴な農村風景をイメージした、ユニークな建築の村営温泉。露天風呂や家族湯、サウナで温まって、空中回廊を抜けて休憩室でゴロリとできます。中庭には滝もありました。この当時は公営の中では最大級の広さでした。

95.人吉温泉 人吉旅館 (泊) (熊本県人吉市) 2年前の人吉・球磨エリアの豪雨により被災しましたが、やっと復旧しました。館内の温泉浴場などかなり変わっていましたが、重厚な木を使った木造建築はそのままでした。今も廊下や柱は艶と輝きを見せていました。お風呂は名物のベンチ風呂も健在でした。浴槽を造られた人が寸法を間違えて深く作ったため、ベンチを置いて座れるようにしていますと聞きました。今は浴槽も増えて、ベンチ風呂は大浴場の中にありました。名物料理は猪鍋と天然の鮎料理でした。フロント近くには球磨焼酎のミニ樽が置いてあり、自由に焼酎を飲むことができました。

96.大河内温泉 平田旅館 (泊) (山口県山口市) こちらも数年前に閉館しました。含フッ素ラドン泉のお湯はまったりとして、美人湯と呼ばれていました。素朴な浴槽ではありましたが、お湯奉行がおりまして、「ぬる〜いよ」「熱いよ〜」とお湯の調整をしていました。料理は名物のぼたん鍋のほか、ふぐ料理がありました。ふぐはご主人さんが捌いて、ふぐ刺しやふぐ唐揚げ、雑炊などコース料理もありました。私の常宿でもありました。

97.油谷湾温泉 ホテル楊貴館 (日帰り) (山口県長門市) 楊貴妃が眠る向津具半島が見える油谷湾に接する豪華な宿です。大浴場と油谷湾が一望できる露天風呂がありました。この頃、スラッとした制服姿の女性スタッフがいましたが、聞けばボディビルで全国2位という方でした。服を着ていると判りませんね。

98.別符浜脇温泉 二幸荘 (日帰り) (大分県別府市) こちらは温泉よりも仮装ができる宿です。芸者・舞妓・花魁・水戸黄門・セーラームーンなど165種類の衣装を選んで仮装できます。着付けからかつら、メークまですべて無料でやってもらえます。結婚式を挙げていなかった熟年夫婦が写真を撮ったり、グループでの宴会で仮装したり、仮装の走りではなかったでしょうか。お風呂は小ぶりな浴槽でした。

99.原鶴温泉 泰泉閣 (日帰り) (福岡県朝倉市) 筑後川が悠々と流れるほとりに、原鶴温泉街があります。その中でも一番規模が大きい宿です。歴史も格式もありました。浴場は露天や大浴場など7つのお風呂がありました。ほんのり硫黄が香り、肌にツルッとした感触は美人湯と呼ばれていました。福岡県で一番大きな規模の温泉地です。

この月は99湯だったんだ。あと1湯で3桁だったのに惜しかった。しかし順に説明していると、8000湯にいつ到着できるやら。

1995年11月

1.筋湯温泉 本館玉や (日帰り) (大分県九重町) 筋湯温泉街の中心地にありましたが、今は閉鎖しています。昔ながらの旅館で、料理が自慢の宿でした。庶民的な宿で料金も手頃、食事なんかも腹いっぱい食べさせてくれました。温泉は内湯があり、湯量も豊富な源泉かけ流しでした。

2.筋湯温泉 ホテル大高原 (泊) (大分県九重町) 標高1,000mの地にあり筋湯温泉で一番の高台に建っています。九重のスキー場まで車で5分の距離にあり、スキー客にとっては至便でした。また春先にはワラビやゼンマイなどの山菜採り、くじゅう連山に登る登山客もたくさんいました。温泉は源泉かけ流しで9つの浴場があります。ほとんどが貸切で利用できます。樽風呂、露天風呂、サウナ、石風呂など多彩です。料理は山里の会席料理です。鮎の塩焼きやお肉、刺し身、鮎の塩焼き、鍋などがありました。料金を少し追加すれば豊後牛のステーキも頼めます。

3.宝泉寺温泉 民宿山彦 (日帰り) (大分県九重町) 町田川の流れを望む小さな民宿。鉄分を含む温泉は、老化した角質や脂肪分を洗い流してくれるので、肌がツルツルになります。確か源泉は川の中だったような気がします。内湯はタイル張りに木枠がありました。なんでも温泉を持っている近所の人もわざわざ入りに来るとか言ってました。

4.武雄温泉 京都屋 (日帰り) (佐賀県武雄市) アンティークなデザインが女性に人気があるそうです。館内にはヨーロッパの家具や美術品が飾ってあります。大正ロマンをイメージして造られたとか。なめらかなアルカリ性温泉は、美肌の湯でした。大浴場や露天風呂、ミストサウナなどが揃っていました。

5.武雄温泉 御船山観光ホテル (日帰り) (佐賀県武雄市) 西九州随一の名園「御船山」を隣接し、紅葉やツツジの頃は一般の人で賑わっています。特に紅葉のライトアップは見事です。庭園は鍋島藩が3年の歳月をかけて造られたそうです。歴史もあって昭和天皇などの皇族も宿泊されています。お風呂は大浴場の先には露天風呂があり、周囲には庭木がさざめく風情が良かったです。

6.深耶馬渓温泉 鹿鳴館 (日帰り) (大分県中津市) 渓谷と奇岩秀峰の名勝・深耶馬渓。その膝元にある歴史ある鹿鳴館。文豪・松本清張も投宿して原稿を書き上げたそうです。階下に降りて入る岩風呂は源泉温度43℃、湯量もたっぷりです。日帰りでも2階の食堂で名物の山かけそばがいただけます。お土産には北海道産小豆100%のつぶあんで作り上げた「そば饅頭」が名物です。

7.菊池温泉 旅館第一閣 (泊) (熊本県菊池市) 沸かさず、薄めず、循環させず…と、この頃からの謳い文句であった菊池温泉の湯は、なめらかな温泉でした。内湯でたっぷり温まった後に、鴨鍋料理をいただきました。鴨肉は食べやすいように団子に仕立てられていました。野菜や海のものも彩りよく盛られていました。ご飯は卓上で地元の菊池米を生から炊き上げる釜飯です。

8.うら耶馬渓温泉 割烹民宿ふる里 (泊) (大分県中津市) 裏耶馬溪・立羽田の景を借景に佇む、山の中の民宿。耶馬渓で長く割烹店を開いていたご主人さんが始めた宿。温泉は内湯と出来たばかりの露天がありました。サラッとしたお湯です。割烹民宿なので、今回は料理を目当てに来た次第です。料理はスッポンのフルコースです。スッポン・エノハ・鯉が泳ぐ生簀から上げた、スッポンを鍋(水炊き)・刺身・唐揚・雑炊・生き血が並びます。スープの味付けは塩だけ。唐揚げも生姜風味の薄味でした。薄味にしたしているのは、スッポンの素材を味わって欲しいからだと言っていました。

9.霧島神宮温泉 さくらさくら温泉 (泊) (鹿児島県霧島市) 泥湯も含めて4つの露天風呂のうち、女性用が3つあり、女性に人気のある宿です。泥湯の溜まった泥を顔に塗って顔パックしていました。食事は上で鍋をグツグツ、周りの鉄板ではお肉などをジューと焼くシステムで、桶に素材がたっぷり盛られているので、鍋にしてもよし、焼いてもよし、故人の裁量で煮るなり、焼くなり自由です。素材は牛肉・エビ・カニ・帆立・豆腐・と野菜各種、そして麺はなんとスパゲッティ。鍋には味噌味のスープだけが入っていました。

10.嬉野温泉 御宿高砂 (泊) (佐賀県嬉野市) 嬉野温泉は「日本三大美肌の湯」として知られ、人気の温泉地です。ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉でとろりとした温泉です。この温泉を利用してトロ〜リとした「温泉湯豆腐」が評判です。旅籠の雰囲気の高砂は和情緒のある小さなお宿でした。露天風呂からは嬉野川を望み、肌もツヤツヤ。食事は「湯豆腐しゃぶしゃぶ」でした。鍋がお風呂を型どってあり、木曽檜造りのミニチュア風呂桶に湯を張っていて、素材を浸してしゃぶしゃぶでした。

11.入来温泉 ホテルふちさき (泊) (鹿児島県入来町) 現在は家族湯の日帰り温泉になっているようです。鎌倉時代の武家屋敷が残る、温泉も700年以上の歴史がありました。この頃はまだ随分賑わっていました。ここの名物「愛宕鍋」というのをいただきました。直径80センチの大型鉄鍋に、25種類の具が入っています。お相撲さんもびっくりで、8名ほどで囲みます。海のもの、山のもの、畑のものを、味噌仕立てのスープの中ぶち込みます。温泉は含重曹弱食塩泉で、小ぶりなタイルの浴槽が成分で黄色く変色していました。

12.小田温泉 民宿萬屋 (日帰り) (熊本県南小国町) こちらはもう閉館しています。露天風呂が2ヶ所あって、家族専用「ひようたんの湯」は、木漏れ日が差し込む風情がありました。内湯から続く「おかめの湯」は広かった。お湯は少し黄緑色を呈していました。

13.湯坪温泉 民宿日向 (日帰り) (大分県九重町) いつも笑顔で迎えてくれる女将さん。この頃はまだでしたが、この後、新館ができました。露天風呂からは涌蓋山を一望できます。数十種類もの手作りの果実酒が人気でした。

14.千代丸温泉 旅館伊東屋 (泊) (福岡県東峰村) 数年前の福岡豪雨のため土砂災害に合われ、閉館されました。宝珠川沿いにあって緑にも囲まれた長閑な宿でした。お風呂の窓からは、こちらも災害のため運転不可能なJRの列車が見えていました。お湯はなめらかで、ほんのり硫黄の香がするいいお湯でした。料理は10数品も並ぶ山川の幸をふんだんに使った家庭の味でした。ボリュームたっぷりでやすいのでお気に入りの宿でした。とても残念です。

15.地獄温泉 旅館清風荘 (泊) (熊本県南阿蘇村) 数年前の熊本地震で災害を受け、しばらく閉館していましたが、なんとか復活したようで何よりです。阿蘇山麓の秘湯。明治中期に建てられた本館と山荘風の別館、そして60室ある自炊湯治室からなっていました(現在は異なっています)。名物の温泉は混浴露天風呂の泥湯。底に溜まった泥を全身に塗り付けながら浸かれば、皮膚病やリュウマチなどに効能があります。また女湯から男湯が覗ける「仇討の湯」もありましたる料理はテーブルの前に水が流れるレーンがあり、食事の材料が桶に入ってプカプカと流れてきます。それを目の前の鉄板などでジュージューとやいて食べました。

16.京町温泉 玉泉館 (日帰り) (宮崎県えびの市) 大正4年創業の、京町温泉でも一番の老舗宿。男女別の内湯と打たせ付きの露天風呂があり、内湯から露天風呂まで裸で行き来するため「すっぽんぽんの風呂」と親しまれていました。露天風呂の横には洞窟風呂や五右衛門風呂もありました。とにかく裸を見られないようにダッシュで移動するのにスリルがありました。

17.小天温泉 那古井館 (日帰り) (熊本県玉名市) 2018年にリニューアルされているようです。文豪・夏目漱石の「草枕」の舞台となった宿。館内には作品のモデルである前田案山子・卓子父娘や、漱石の写真が飾られ、漱石が泊まった部屋も保存されていました。黒御影石で造られたお風呂は、いつも湯が溢れ、窓から差し込む陽光と緑が美しかった。透明で癖のない温泉水は、料理やお茶にも使われています。

18.由布院温泉 旅館めばえ荘 (日帰り) (大分県由布市) 古民家風の佇まい。離れのある和情緒の宿です。石畳の先に岩山に囲まれた露天風呂があります。湯殿に木々の枝が影を落として風情ある露天風呂でした。現在は更にグレードアップした人気の宿です。

19.別府鉄輪温泉 おぐら荘 (日帰り) (大分県別府市) 九州横断道路沿いの高台に建つ、料理とお風呂が人気の宿。檜風呂と岩風呂があり、鍵をかけて入る貸切風呂になっています。1日5組しか予約を取らない、気品あるお宿でした。

20.はげの湯温泉 旅館山翠 (日帰り) (熊本県小国町) 内風呂、露天、家族風呂など6つのお風呂がある旅館。湧蓋山を借景に、広がる田園風景を眼下に見下ろす露天風呂は、ほっとくつろげます。硫黄の温泉は、湯面に白い湯の華が浮き、皮膚病や神経痛におすすめ。また地熱を利用して一気に蒸し上げる「蒸し鶏」が美味しいです。

21.楠温泉 豊後の里 (日帰り) (大分県玖珠町) 今は閉館されています。楠の木の精によるお告げにより湧き出た神秘の温泉といわれ、日帰り温泉では露天風呂が利用できました。源泉温度50℃なので夏場は薄めないと熱くて入れなかったです。諸病に即効性があるとかで、飲めば胃潰瘍や便秘、精力増進にいいと言われていました。露天風呂からもうたせ付きの内湯からも景色は良好でした。

22.極楽温泉 極楽温泉旅館 (日帰り) (宮崎県高原町) 田園風景が広がる中に佇む一軒宿。温泉は巨岩を穿った一彫石風呂、水風呂、サウナ、露天風呂などがありました。多量の鉄分を含むため、お湯は黄褐色の濁り湯で、貧血や胃腸病にいいらしいです。露天風呂には乳白色の湯の華が浮いていました。

23.垂玉温泉 山口旅館 (日帰り) (熊本県南阿蘇村) 以前の熊本地震により被害が出て、今は営業していないようです。宿の周囲にはほのかに硫黄の香が漂っていました。金龍の滝の下にある露天風呂は、絶景もさることながら、野趣に満ちていました。桧の香漂うお風呂もありました。

24.湯坪温泉 旅装ゆつぼ亭 (日帰り) (大分県九重町) 高原の閑静な田園風景、1500坪の広大な敷地に建てられた本館は、民芸調の外観からは想像できないゴージャスな調度品、欧風建築様式でした。ほかに和風と洋風の離れがあり、洋風のテーブルやキャビネット、シャンデリア…すべてに豪華な雰囲気でした。お風呂は露天風呂でした。広めで周囲の自然に適応して、のんびりできる温泉です。

25.黒川温泉 美里 (日帰り) (熊本県南小国町) 温泉の色が変化する珍しいお湯でした。普段は乳白色をしていますが、時には透明のときもありました。気温差や入浴する人数にもよると言われていました。硫黄泉で臭いも情緒があります。広い露天風呂でのんびり出来ました。

26.生竜温泉 旅館やひろ (日帰り) (大分県九重町) レトロな雰囲気の宿です。合掌造りの別館は、アンティークな調度品があり大正ロマンが感じられます。1階には檜風呂があり、湯上がりには2階の喫茶室でのんびり過ごしました。

27.筑後川温泉 筑後川グランドホテル (日帰り) (福岡県うきは市) 現在は「ホテル花景色」となっています。庭園の中に一戸建ての7つのお風呂があり、筑後川を一望する露天風呂や檜風呂、岩風呂など様々なお風呂がありました。タイル張りの家族風呂もありました。湯上がりには180年前の民家を移築した「正助茶屋」で一休み。

28.古里温泉 古里観光ホテル (日帰り) (鹿児島県鹿児島市) 閉館しています。噴煙たなびく桜島の南側、波濤きらめく錦江湾を望む龍神露天風呂で有名でした。風呂場一帯は龍神が宿る聖域だけに、男女とも白装束をまとっての入浴です。

29.長湯温泉 翡翠の庄 (日帰り) (大分県竹田市) 総面積2万5千坪の高台に、茅葺屋根の母屋を中心に、和風の離れが6棟、旅籠・長屋1棟、そこに食事処がありました。すべて釘1本も使わない見事な宮大工造りだそうです。小ぶりな家族露天風呂からの眺めが素晴らしく、緩やかに流れる芹川を眺めながら森林浴気分も楽しめます。檜の大浴場は洗い場も広く、レトロ感に満ちていました。

30.湯の児温泉 三笠屋 (日帰り) (熊本県水俣市) どうも廃業しているようです。湯の児温泉は10軒以上の宿がありましたが、大半が閉館しているようで残念です。太刀魚づくし料理をはじめ伊勢海老コース、また本格的な本場台湾での中華料理が人気でした。お風呂は大浴場と露天風呂がありました。

31.たら竹崎温泉 旅館海上館 (泊) (佐賀県太良町) 憧れの竹崎カニが良心的な値段で泊まれます。海の見える部屋で、竹崎カニの塩ゆで、唐揚げ、雑炊をいただきました。ほかにもシャコやエビ・カキなど季節により変わる有明海の幸がいただけます。お風呂は海を眺めながら、ライトアップに気を使っていました。

32.別府観海寺温泉 杉乃井ホテル (泊) (大分県別府市) 常に進化し続ける杉乃井ホテル。この頃はまだ大きなホテルという印象で、迷子にならないのが不思議なくらい広い館内・敷地でした。アクアビートでは、人工波が打ち寄せる常夏気分のビーチ。アトラクションもいろいろありました。夜は光と音のレーザーショーを満喫。大浴場は半端なく広くて、滝湯や砂湯、ジャグジーなど温泉三昧。今は随分変わっているだろうな。

33.杖立温泉 渓流の宿大自然 (日帰り) (熊本県小国町) 杖立温泉で15代続く老舗旅館・ひぜんやの別館としてオープンしたホテル。時間により男女が入れ替わる露天風呂と大浴場が2つずつあり、さらに和風・洋風と趣向を凝らしていました。温泉ランド「ハイカラ温泉」の各施設も利用できます。

34.湯田温泉 山水園 (日帰り) (山口県山口市) 湯田温泉街から車で3分ほど行く、閑静な山麓に佇む一軒宿。昭和天皇が2度ご宿泊になられた格式の高い宿です。障子岳を借景に、回遊式の庭園は四季の趣が素晴らしかったです。お風呂は、ほんのり硫黄の香りが漂う男女別の御影石風呂、また家族風呂からは庭園の緑が眩しい感じ。3つの浴槽それぞれに源泉があり、その泉質も異なっていました。

35.雲仙温泉 雲仙観光ホテル (泊) (長崎県雲仙市) こちらも休館しているようです。山小屋風のスイスシャレー様式の建物。磨き込まれて鈍く光る柱や調度品。広いフロアと格調高いインテリア。外国人避暑向けのリゾートホテルとしてオープンした当時の様子が残っていました。各部屋のドアノブが外国人向けに高い位置にありました。ディナーは洋食のフルコースでした。パンは順次配られていましたが、何度もお変わりするのが恥ずかしくて、少し物足りなかったです。

36.長門湯本温泉 ホテル西京 (日帰り) (山口県長門市) 桜が散りばめられた頃に行きました。大きなホテルで巨大な岩壁を流れる滝が見られる。温泉へはエスカレーターで行きます。広い空間と湯殿が心地よく、露天風呂も開放的でした。湯上がりには冷たい麦茶のサービスも有りました。ボウリング場なんかもありましたよ。

37.妙見温泉 妙見石原荘 (日帰り) (鹿児島県霧島市) 数寄屋造りの和室からは、新緑や紅葉と移り変わる季節を感じることが出来ます。自然の造形を活かした露天風呂は、不粋な囲いもなく、渓谷美を堪能しながら楽しめます。すぐ横には白く岩を噛む天降川のせせらぎが心地よいです。炭酸を多く含んだ温泉は、使っても飲用してよかったです。

38.玉名温泉 さつき別荘 (日帰り) (熊本県玉名市) 高台に位置する2千坪の庭園には、サツキを始めとした四季折々の草花が咲いています。大浴場につながった露天風呂にもたくさんの樹木がありました。露天風呂が備わった離れもあります。

39.嬉野温泉 大正屋 (日帰り) (佐賀県嬉野市) 嬉野温泉の中でも歴史と規模を誇る老舗旅館です。本館・別館・東館の3棟が日本庭園を囲むように建てせれています。温泉は4階建ての大浴場です。2階が男湯、3階が女湯になっています。屋上とガラス張りの壁面が自動開閉出来ます。滝の湯では涼し気な滝と、色鮮やかな錦鯉が目を楽しませてくれます。

40.黒川温泉 山みず木 (日帰り) (熊本県南小国町) 石畳と木立の中を通り抜けると、清流沿いに姿を見せる混浴露天風呂と女性専用露天風呂がありました。自然に造られたような湯殿は、緑の中に溶け込んでいるようです。手を伸ばせば渓流に手が届きそうな親近感。キノコ料理が美味しかったです。

41.由布院温泉 夢想園 (日帰り) (大分県由布市) 由布岳を仰ぎ、由布院の町並みを一望する、広い露天風呂が有名です。開放感もバツグンで、由布院温泉の中でもピカイチの人気。ほかにも女性専用露天風呂や家族露天風呂、大浴場など8つのお風呂が楽しめます。湯上がりには名物の手作りプリンが大人気です。濃厚なプリンに、少し苦味があるカラメルがかかっており、大人のプリンです。

42.原鶴温泉 ホテル小野屋 (日帰り) (福岡県朝倉市) 過去には檀一雄・火野葦平・岡本太郎・児島善三郎ら、幾人もの文人・画人が愛したお宿。千坪の敷地には自然石を配した枯山水の庭園と、それぞれに趣向を凝らした数寄屋の離れ。県下一という広い大露天風呂に心和みました。

43.霧島温泉 霧島山上ホテル (日帰り) (鹿児島県霧島市) こちらも残念ながら閉館しています。神話の里・霧島の大自然の中で異色を放つ、ヨーロッパの山荘を思わせるリゾートホテル。2つの山荘からなりそれぞれの大浴場のほか、桜の花があたり一面に咲く露天風呂もありました。

44.別府鉄輪温泉 旅館夢前亭 (日帰り) (大分県別府市) 白壁の立派な門構えをくぐると、和装姿の女性スタッフが出迎えてくれました。3千坪の日本庭園には桜・つつじ・藤・山茶花などの木々が四季折々に咲き誇り、池の鯉は悠々と泳いでいました。温泉は男女別の内湯と混浴の露天風呂がありました。雅な宿でありました。 

45.別府温泉 旅館もみや (日帰り) (大分県別府市) 閑静な別荘地に建つ、別府を代表する割烹旅館。館内には女将さんが長年集めた器や書、美術工芸品がさり気なく飾られ、優美な雰囲気が漂っていました。ガラス戸を開け放ち、美しい庭と一体化する露天風呂の「檜皮の湯」や、古代檜を使った「古檜の湯」など風流でありました。

46.別府鉄輪温泉 神和苑 (日帰り) (大分県別府市) 1万3千坪の庭園には梅や桜、椿など四季の花が咲いています。なんと「天国地獄」という間欠泉もありました。温泉は光の加減により青・紺・乳白色と色が変化します。広々とした露天風呂がありました。この当時でしたが、ご年配の女将さんがパワーの持ち主で、ぎっくり腰になった人を一発で治したという逸話がたくさんありました。

47.妙見温泉 雅叙苑 (日帰り) (鹿児島県霧島市) 千坪の敷地には、茅葺屋根の離れが点在しています。昔ながらの山里の風景でした。古い民家を移築したものの、室内は隅々まで手入れが行き届き、空調やトイレも今風でした。渓流沿いの露天風呂は、岩の窪みを浴槽にした自然な造りでした。20tの一枚岩を穿って造ったお風呂もありました。

48.指宿温泉 旅館吟松 (日帰り) (鹿児島県指宿市) 館内中央にある吹き抜けにかかる白薩摩焼きの大壁画がひときわ目を引きました。展望大浴場と併設する露天風呂からは、錦江湾と対岸の大隅半島まで見える絶景でした。こちらでの面白い料理が「砂蒸し料理」です。囲炉裏の中央から温泉が湧き出る卓を囲みながら、揚げたてのさつま揚げをいただくというものです。

49.湯田温泉 松田屋ホテル (日帰り) (山口県山口市) 創業300年を越える幕末の志士たちが集った、維新のロマンが漂う歴史ある宿。木造2階建ての2階には坂本龍馬や高杉晋作らが逗留した部屋が残されています。立派な庭園もあり、客室浴場付きの部屋から見渡すことが出来ます。家族湯は志士たちが実際に使われたもの。岩の湯・花柏の湯・錦旗の湯などもありました。

50.綾温泉 酒泉の杜綾陽亭 (日帰り) (宮崎県綾町) 綾南川を望む本館に、平屋の離れからなる。離れは純和風の数寄屋造りで、すべてを木肌で統一した檜風呂がありました。日帰り専用の大浴場には打たせ湯、薬草風呂、珍しい酒風呂などが揃っていました。

51.指宿温泉 ホテル秀水園 (泊) (鹿児島県指宿市) 予約時に苦手な食べ物や前泊地、後泊地を確認して、料理の重複を避けるなどの配慮が良かったです。料理は薩摩料理にこだわらず、洋食や中華もアレンジしながらの月変わりメニューは、前菜からデザートまでの起承転結、物語のようにバランスよく組み立てられていました。くり抜いた柿を器に牡蠣を詰めて焼き上げた、秋冬だけの「柿釜ふろふき焼き」はとても美味でした。温泉は御影石の浴槽や庭園風の露天風呂がありました。

52.熊の川温泉 觀水荘 (日帰り) (佐賀県佐賀市) 今はもうやっていないようですね。せせらぎ、木の香、野鳥のさえずり、優雅な自然が心安らぎます。有数のラジウム含有量を誇る温泉は、関節痛や痛風、特にマムシに噛まれた時に効果があるという効能に驚きました。

53.雲仙温泉 東洋館別館東園 (泊) (長崎県雲仙市) 九州でも屈指の豪華な宿でした。浮き舞台を配したロビーで風雅なひと時を過ごし、通された純和風のお部屋は、ゆったりとした間取りに、輪島塗の座卓や文机など気品が漂っていました。御影石を敷き詰めた展望大浴場は、夜中の1時まで入浴でき、翌朝には男女が入れ替わりでした。料理は有田焼の器を彩る懐石料理でした。箸の進み具合に合わせて、順次運ばれてくる料理の数々に感激でした。また浴衣は1人3枚用意され、靴磨きのサービスも行き届いていました。

54.武雄温泉 御船山竹林亭 (泊) (佐賀県武雄市) 鍋島藩主が完成に3年の歳月を費やした「御船山楽園」の一角にあります。15万坪の敷地には桜や藤などの草木、竹林、茶屋などが配されています。純和風・数寄屋造りの客室はわずか11室でした。部屋ごとに造りや雰囲気が異なり、それぞれの部屋からは、趣も異なる庭園が見渡せます。全室に檜風呂が付いていましたが、露天風呂付き大浴場も入りました。夜になれば竹林がさざめき、かぐや姫でも現れそうな神秘的な雰囲気でした。料理は京風懐石料理で、一品ずつ運ばれてきました。現在の御船山楽園はつつじと紅葉のシーズンには多くの人で賑わっています。

55.由布院温泉 山荘無量塔 (泊) (大分県由布市) すべての棟が民家や別荘などを移築したもので、それをアレンジし、設備や備品などは最高のものが備えられていました。お部屋には李朝の箪笥や西洋の骨董品が置かれ、イタリアのカッシーナ製のソファなどが配置されていました。浴室はタイルと檜風呂の2タイプで、棟ごとに形が異なっています。料理は温かいものは徹底的に暖かくというので、セイロで料理と器を温めていました。タンズバーというクラシカルなバーがあり、クラッシックやジャズをBGMにくつろげます。

56.小田滝つぼ温泉 民宿さとごころ (日帰り) (熊本県南小国町) 今はもうやっていないようです。8つのお風呂があり湯三昧でした。流れ落ちる滝に手が届きそうな露天風呂「滝見ノ湯」は、自然に囲まれ新緑、ホタル、紅葉、雪見風呂と楽しめます。ほかにも露天風呂「渓流ノ湯」「静風ノ湯」など、露天風呂がたっぷり楽しめました。本館には檜風呂や家族風呂、岩風呂などもありました。

Follow me!

投稿者プロフィール

onsen

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です