箱根

箱根観光

大涌谷

大涌谷
黒たまご

 約3000年前の噴火によって神山(標高1438m)が崩壊してできた。現在でもあちらこちらから硫化水素を含んだ噴煙が昇っている。そのため周囲の樹木は枯れ、岩肌は粘土化して赤けた山肌となっている。沸き立つ湯釜、白煙を上げる噴気孔など、火山のダイナミックな活動を目の当たりにすることができる。

 大涌谷の入り口にある「大涌谷観光センター」や、大涌谷の遊歩道にある「玉子茶屋」で販売している黒いたまごで、5個入り500円で販売もしている。1個食べれば7年寿命が延びるといわれる縁起物の玉子。  地熱と火山ガスの化学反応を利用した黒たまごは、生卵を温泉地で茹でると、気孔の多い殻に鉄分が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻の茹で玉子ができる。  大涌谷には鎌倉時代に作られた延命の「延命地蔵尊」というお地蔵様がある。それにあやかり、黒たまごを食べると寿命が延びるといわれる。

箱根ガラスの森美術館

 緑豊かな箱根仙石原にある、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館。館内に入ると美しい水の都にふさわしい、遥かなヴェネチアへと誘ってくれる。  陽光で輝くガラスの回廊をくぐればヴェネチアン・グラス美術館。そこはアドリア海の女王と謳われた往時のヴェネチアが広がる。15世紀〜18世紀にかけてヨーロッパ貴族を熱狂させたヴェネチアン グラスは、卓越した技を尽くした美の極み。  現代ガラス美術館では19世紀後半に再び復活し、新しい息吹を感じる斬新な現代ヴェネチアン・グラスが鑑賞できる。 アート感覚のミュージアム・ショップでは、世界各国のガラス製品など、素敵な小物に出会う楽しみがある。  また、庭のせせらぎのほとりにある、森の小さな水車小屋・アチェロでは、メープル製品やオリジナルのジャムが取り揃う。  緑の庭園が見渡せる明るいカフェレストランでは、イタリア人歌手によるカンツォーネの生演奏を聴きながら、ゆっくり食事や香り高いカプチーノと手作りのケーキで気ままなひと時を。  美術館では現在「時空を超えた東西の技—モザイク美の世界—ヴェネチアン・グラスと里帰りした箱根寄細工」と称した展覧会が、11月24日まで行われている。  紀元前15世紀から約3500年のロマンをつづるモザイク・グラスは、今もその魅力を人々の心を惹きつけている。古代ローマ時代のモザイク・グラスの技術は消失したものの、19世紀後半にヴィンツェンツォ・モレッティによりその方法が復元された。  同じ頃、明治時代の箱根では、木の美しさを活かし、寄木細工の飾棚や小箱などが盛んに制作され、ヨーロッパの人々の文化にも華を添えた。  そのガラスと木の織りなす多彩なモザイク美の世界を見事に融合させた作品の数々が、ここ箱根によみがえった。

箱根駅伝ミュージアム

過去の大会を年表で追い、箱根駅伝の歴史を振り返る。第1回大会からの歴史を振り返る。思い出に残るヒーローや監督にスポットを当てた展示。歴代優勝校や区間新記録などのデータ。数々の名勝負。1回大会からのタイムと全出場者の名簿。箱根〜世界へ羽ばたいたオリンピック選手。また箱根路を駆け抜けたランナーたちが見た景色を再現するミュージアムパークなどがある。

箱根関所

関所の歴史は古く、645年の「大化改新」に置かれたのが始まりと言われている。江戸時代に入ると、幕府が江戸を守るため、全国に関所を設置した。しかし江戸時代260年間にわたって機能していた関所も、幕府が倒れた後、明治2年にその役目を終えた。箱根の関所は、過去の資料の解読を行い、平成19年の春を目指して建物の復元や周囲の環境を整えた。江戸時代へのタイムスリップが楽しめる。

箱根細工

箱根名産の「箱根細工」は、平安初期に創始されたもので、江戸時代にはカゴかきの副業として盛んになったという歴史を持つ、箱根の伝統工芸のひとつ。自然の色や人工的に色を付けた木を集めて、モザイク柄の寄木を作り、これをカンナで紙のように薄く削り取って工芸品に貼りつけたもの。温泉場や街道の茶屋などで販売されている。

芦ノ湖

食べ歩く

名物 箱根まんじゅう

箱根湯本駅前にある、60年も続くお店「菊川商店」。回りはカステラで中は白あん。蜂蜜・砂糖・卵・小麦粉を使って洋風のカステラと和風白あんの組み合わせは、当時としては画期的だった。カステラには「はこね」という文字と温泉マークが刻印されている。

■営業/8:00〜19:00 ■定休/木曜日  箱根町湯本706 TEL.0460-85-5036

湯もち

箱根湯本駅より商店街を抜けて、徒歩5分。ちもとの暖簾をくぐると数々の銘菓が並んでいる。その中でも箱根を訪れる人に絶大の人気を誇っているのが「湯もち」だ。国産のもち米を使用した白玉粉を練り上げた柔らかいおもちの中に、細かく刻んだ本練羊羹を切り入れ、柚子の香りをもって密柑の里を匂わせた、箱根を代表する銘菓。お土産にもおすすめ。

銀かつ工房

銀かつサンド
豆乳ドーナッツ

行列のできるお店として知られる「田むら銀かつ亭」に隣接する。人気はボリュームたっぷりの「銀カツサンド」。富士屋ホテル「PICOT」のパンに、米油100%でもち豚をヘルシーに揚げたとんかつを挟んだもの。もう一つ見逃せないのが丸い「豆乳ドーナッツ」。ごま・青大豆・プレーンの3種類がセット。銀豆腐の豆乳を米油100%で揚げたもので、もちもちとした食感が美味しい。ほかにもカレーや卯の花コロッケ、豆乳プリン、冷やし温泉饅頭パンなどもある。店内で頂いても、テイクアウトもできる。また行列覚悟で隣の「田むら銀かつ亭」で豆腐かつ煮御膳を食べるのもおすすめ。

渡辺ベーカリー

温泉シチューパン
店内

創業明治24年の老舗のパン屋さん。店内には季節のパンや定番が並ぶ。中でも一番人気は「温泉シチューパン」だ。丸いフランスパンの上をくり抜き、中に熱々のビーフシチューを入れ込んだもの。今から20年前、箱根駅伝を沿道で応援する人たちのために、何か温かいものを…ということで考案されたとか。店内でコーヒーを飲みながらいただくこともできるし、テイクアウトもできる。季節のあじさいメロンパンや、定番の梅干しパンもおすすめ。

はつ花そば新館

せいろそば
せいろそば出汁
建物

そば処「はつ花」は大正14年創業の老舗。蕎麦粉と地卵、小麦粉、自然薯だけで打った独自の仕上げ方をしている。蕎麦粉は厳選された国産のもので、自然薯は自然農法により育成された上質のものを使用している。

おすすめは「元祖山かけそば」と夏場は「せいろそば」。卵が乗ったとろりとした自然薯に出汁を少しずつ加え、こしのあるそばに付けていただく。出汁の旨味とそばが絶妙に絡む味が格別。近くには本店もある。

箱根町湯本474 TEL.0460-85-5555

サロン・ド・テ ロザージュ

見た目も美しいあつあつりんごパイ

芦ノ湖湖畔に佇む、山のホテルのスイーツレストラン。大人気は「あつあつりんごパイ」。りんごパイをワゴンでテーブル席まで運んでこられて、係の方が仕上げをしてくれる演出も一層気分を盛り上げてくれる。オレンジ・黄イチゴ・ブルーベリーヨーグルト・ピスタチオ・カスタードの5種類のソースでお皿に綺麗な模様を作ってくれる。見事な手さばきでした。最後にフランス産のはちみつを使用した自家製アイスクリームを添えて出来上がり。あつあつでいただく。のんびりとした芦ノ湖を眺めながら、至福のひとときにいつまでも浸っていたい。ほかにも季節のデザートを活かしたデザートやケーキ、ティーインストラクターがブレンドしてくれる紅茶などもある。

箱根町元箱根30  TEL.0460-83-6321

レストラン ロア

ミートパイセット
店内の様子

昭和38年に洋食屋として始めたレストラン。当時は箱根の宿の従業員さんたちが集まって、おしゃべりを楽しんでいたそう。現在は観光客中心の落ち着いたレストランに変身。おすすめは、サクサクとした「ミートパイ」のセット。一週間煮込んだトマトベースのミートソースをパイに包み焼き上げたもの。外はサクッとして、中から濃厚なビーフシチュートロリと出てくる。見た目は小さく感じたが、食べてみると結構なボリュームだった。スープ・サラダ・ライスorパン、デザート・コーヒーのセット。ほかにも足柄牛のコース料理もある。

箱根町小涌谷520  TEL.0460-82-4720

日帰り入浴

湯の里おかだ

休憩室

湯坂山の中腹、自然いっぱいの中に佇む施設。自家源泉5本を有しており、17種類もの湯船に、半分は源泉かけ流し、半分は循環形式で満たしている。泉質はアルカリ性単純温泉で、源泉温度52℃、pH8.0。男女とも大浴場とサウナのほか、外に出れば岩風呂・打たせ湯・ジェットバス・泡風呂・プラズマ湯、そして家族風呂が揃っている。食事処では山海の幸の料理がある。無料おやすみ広間、カラオケ、フットセラピーなどの設備もあり一日中楽しめる。

箱根町湯本茶屋191  TEL.0460-85-3955

早雲足洗の湯 和泉

箱根湯本駅より徒歩5分。箱根最古の源泉を含む7本の源泉を持ち湯量も豊富で、お風呂すべてが源泉かけ流しになっている。アルカリ性単純温泉を中心にしたお湯は、肌がつるつるする。「権現の湯」には大浴場のほか総檜露天風呂やジャグジーなどがある。こちらの湯はpH9.0のアルカリ泉の浴槽があるため、女性に人気。もう一方は「早雲の湯」で、箱根温泉発祥の源泉を使用した古来湯や打瀬付き足湯、7本すべての源泉を使用した合わせ湯、穴に溜まった水蒸気で気管を楽にするつづみの湯などがある。2つはそれぞれ曜日で交代する。無料椅子席休憩室もある。

箱根町湯本温泉湯場  TEL.0460-85-5361

檜風呂

かっぱ天国

箱根湯本駅から徒歩3分。駅裏から山手に歩く隠れた温泉施設。階段を上り詰めた場所にあり、駅舎や手電車がよく見える。温泉は露天風呂がメイン。2本の自家源泉を持ち、泉質は単純泉とナトリウム・塩化物・硫酸塩泉。源泉54.7℃、pH8.64、源泉かけ流しの湯がたっぷりと注がれている。露天風呂からは景色は眺められないが、緑に囲まれてのんびりできる。無料休憩室ではソフトドリンクや軽食、アルコールなどが揃っている。素泊まりもできるので、湯治にもおすすめの温泉。

箱根町湯本777  TEL.0460-85-6121

箱根てのゆ

箱根の山々を眺める絶景の場所に佇み、露天風呂からの景色は最高。泉質は弱アルカリ性低張性高温泉で、大岩風呂では源泉かけ流しの湯を満喫できる。泡風呂・檜湯・大岩風呂などお風呂も多彩。小鳥のさえずりを聞きながら、ゆったりとくつろぎたい。竹林に囲まれた露天風呂付きの個室家族風呂も3室完備。湯上がりは大広間や展望お食事処で一日ごゆっくり。おみやげコーナーや手もみ処などもある。

箱根町底倉555  TEL.0460-86-1026

そこくらの湯 つたや

露天風呂
大浴場
太閤石風呂

創業200年の歴史を誇る老舗宿。館内には江戸の香りがする古民家をモチーフに、湯治場的な雰囲気が今も伝わる。すぐ裏の蛇骨渓谷には、1590年に太閤秀吉が小田原攻めを行った際に入浴した石風呂が現存している。内湯は伊豆青石を使った太閤石風呂で、体力の弱った「病後の療養」に適した湯浴みとして、浴槽の窓を閉めて「蒸し風呂状態」にして、発汗作用を高めるのが「つたや」流だ。渓谷のせせらぎを聞きながら入る露天風呂は、美しい緑で囲まれた野趣に満ちたお風呂だ。自噴する自家源泉の泉質はナトリウムー塩化物泉。源泉温度は62.7℃、pH7.8。かけ流しで楽しめる。

箱根町底倉540-1  TEL.0460-82-2241

箱根の湯

2本の源泉で、すべての温泉が源泉かけ流し+循環殺菌装置による安全清潔な温泉がモットー。泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。源泉温度は61.6℃、pH8.07。お風呂は男女ともバイブラバス・打たせ湯・ジェットバス・寝湯・内湯が揃っている。またワンちゃん専用露天風呂やワンちゃんと一緒に休憩できる個室もある。湯上がりは無料休憩室でごゆっくり。飲食の持ち込みもOK。一日のんびりできる温泉施設。

箱根町箱根茶屋100-1  TEL.0460-85-8080

箱根の温泉宿

箱根仙石原温泉 仙郷楼

温泉

貸切露天風呂
大浴場

お部屋

和室
和室奥
ローベッドルーム
お部屋の露天風呂

 創業明治3年、その時をそのまま残しつつ斬新な空間を生み出した老舗。膨大な敷地には、東館・西館・別邸を33室しつらえ、自然の森のような四季折々の風情を楽しみながら散策するのも楽しみのひとつ。

 館内に足を踏み入れるとレトロなロビーが広がる。落ち着いた木の特性を生かし、調度品の数々も懐かしさを垣間見せる。案内されたお部屋は本館10帖に和風ローベッドで源泉かけ流しの露天風呂付き。テラスからは小鳥のさえずりを聞きながら、時折風と共に吹かれる緑と花の香りと洗練された庭景色にしばし雑踏から解き放たれる。

 食事は一品一品お部屋に運ばれる、月替わりの創作懐石料理。全国から集めた旬の最上級の素材を、手間をかけ、工夫を凝らし、五つ星の料理に仕上げている。見た目も彩り豊かで、女性にとってはかわいい料理と思われるだろう。

 温泉は大浴場、露天風呂、貸切露天風呂、お部屋の内湯や露天もすべて白濁した源泉かけ流しの湯。硫黄の香りが温泉情緒を掻き立てる。源泉温度64・1℃、pH2という強酸性の湯は、酸性ーカルシウムー硫酸塩・塩化物泉で、浴後のしっとり感が肌に潤いを与えてくれる。  館内にはカラオケラウンジ、カラオケボックス、女性専用エステ、ライブラリー、陶芸教室、喫茶、売店の設備が整っている。  隠れ家的な趣と近代的な機能性を併せ持ち、旅慣れした大人たちを魅了するとっておきの宿にしておきたい。

先付
前菜・白身みじん粉
前菜・蛤みぞれ焼き
前菜・新小じゃがベーコンゆかり焼き
吸物・あいなめ
お造り・五種盛り
焼き物・いさき
中皿・和牛ロース
揚げ物・アユ、エビ、沢蟹、
変り鉢
水菓子
朝食

足柄下郡箱根町仙石原1284 TEL.0460-84-8521

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